熊本の震災の状況

時間が経つに連れて、被害の深刻さに驚いております。

交通状況の混乱や余震による二次災害を避けて福岡にいますが、歯痒い状況です。

朝から関わっておりました熊本市中央区の病院(JR熊本駅近く)の状況を確認しながら対応していますので、その状況を少しだけですが。

報道写真やニュースでご存知の事も多いかと思いますが、情報までです。

阪神大震災の際のような大規模火災や、東日本大震災の際の津波のような大規模で甚大な被害は見受けられませんが、地震保険や地震係数の一番低い熊本での被災に驚いております。

 

■水の都熊本市だったのですが、地割れが多く発生したために断水やガスの供給もストップして、ライフラインの確保が難しい状況です。

上記の病院も災害対策として井戸で地下水の使用を検討していたのですが、水が濁って使えないという状況でした。現在は自衛隊の給水車を頼って透析を続けています。

 

■市内のアーケード街なども天井の落下もみられ、大型百貨店なども被害が大きいです。特に郊外型の大規模ショッピングセンターが照明や天井が落下したりと被害が大きいところが多いようです。

また工場の被災も多く、電気や設備の業者さんはてんてこ舞いの状況です。

 

■大型の病院でも被害が大きかったところも多く、550床の市民病院は倒壊の危機との事で移送が始まっています、500床の赤十字病院は電気設備の復旧が遅れる?など他にも大きな病院が被害を受けたところも多く、受け入れに混乱している状況です。

 

■公共施設の庁舎も被害の大きいとこが多く、マンションや事務所などは1階がピロティ状の建物は倒壊しているものがみられます。

 

■幹線沿いの車のショールームなどでガラスの割れている箇所が多くみられます。店舗などの外壁の落下も多いですが、深夜だったせいか怪我人が比較的少ないのではと感じます。

 

■昨日の地震では大きな被害はあまり無かったのですが、未明の地震で病院既存棟の20年程前に増築がしてあった鉄骨3階建ての部分が大きく被害を受けました。

今夜の雨に備えて、早朝より地元の建設会社の方に動いて頂き、ブルーシートでかこっている状況です。渡り廊下も沈下して5cmの段差です。

前施工の業者さんは全国規模の会社のために、福岡から人員派遣で時間がかかりました。

 

■高速は植木ICまでで、その先の大動脈の国道3号線も橋の落下で通行止めとなっており迂回路が大渋滞となっています。鹿児島までも同様です。

九州の場合は高速と3号線が止まれば主要なインフラは壊滅に近い状態です。新幹線は復旧の見通しは立たず、鉄道もかなり本数が限られています。

 

■阿蘇の状況はまた深刻です。幹線や橋が崩落しているため、熊本市街とも分断されています。崩落の箇所がかなり多く、今夜の大雨の状況が心配です。

 

今後何ができるかを考えます。

取り急ぎご報告まで失礼致します。